Spiritually Enlightened?

主に洋楽アーティストの歌詞、インタビュー、レビュー和訳をしつつ、英語学習をしていこうと企むブログ。留学や一人旅など海外で得た体験なども書いていきます。私にしか書けないことを、ゆるーく好きなように。

洋楽紹介&歌詞対訳 - Monsoon(feat.Mia Mark) / Amber Mark

皆さんこんにちは、

Mimuです!

 

今日も洋楽紹介をしたいと思います。

今回は去年秋頃からめちゃ聴きまくってるAmber Markです。

他にも色々書こうと思うアーティストがいるのですが、

日本語で検索しても情報が少ないアーティストから調べていきたいと思ってるので。

 

個人的には去年デビューしたアーティストとしてぶっちぎり1位な彼女、

ぜひもっと多くの人に聴いて欲しいです:)

 

 それでは、今回も対訳の前に、

いくつかインタビューを読んで得た彼女についての情報を

まとめてご紹介します。

 

 

 Amber Markってどんな人?

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9才までマイアミ、ニューヨークにおり、そこからインドに4年住み、

そこからベルリンに移ったというインターナショナルな経歴を持つ彼女。

母親がどこかに定住しないタイプの人だったそうで、

その母が大好きで一緒に世界中を暮らして廻ってたそうです。

3才のときにマイケル・ジャクソンのコンサートを観たのが初めてのライブ体験で、

今でもホームパーティーに誰でも呼べるとしたらマイケル・ジャクソンも呼びたい、

というほど大事なアーティストのようです。

 

ところが、2013年にそのいつも一緒だった大好きな母親を失い、

「悲しみを乗り越えていくための7つのステップ」という

パンフレットをホスピスからもらったのをきっかけに、

自分なりの悲しみの向き合いかた、乗り越えかたを作ろうと

7曲のEP作成を決めたのだそうです。

その初EPのタイトルである3:33amは、

「3が自分の人生にとても関わりのある数字だから。

たとえば母親が1953年、1983年に兄、1993年に自分が生まれており、

母がなくなったのも2013年6月3日夜10:23だった。

そしてニューヨークでEPを作っているとき朝まで夜通し作業する時期があったが、

集中力がきれて熱中する時間が終わってハッと時計をみるといつも3:33amだった。」

ということから付けたそうです。

 

彼女が音楽で生きていこうと思ったきっかけについては、

「14か15才のころに学校の発表会で歌ったときに、

みんながすごく楽しんでくれたり褒めてもらえたことから、

自分はきっと音楽の道にいくのだと気づいた。

そこからはひたすら沢山の曲を作った。

そしていろんなプロデューサーと一緒に曲を作ろうとしたが、

自分の作りたい音楽が彼らに伝わらず、

デモはいつも全く別の曲に変えられてしまった。

そこから、作曲などはすべて自分で行うように決めた。」

と語っています。

自分がどういう音楽をしたいか具体的に理解していたという、

やはり彼女は才能があったのだなと思わせるエピソードであると同時に、

デモを全く別の曲に変えてしまうことができるプロデューサーの力って、

本当に大きなものだなと改めて気付く話です。

 

彼女の音楽はトライバルソウルというジャンルだと言われるようで、

ボサノバ、またシタールなどのエキゾチックな楽器に影響を受けており、

インドで過ごした時期にinsturumentationに惹かれるようになったのが

音楽性に大きな影響を与えたようです。

母との繋がりが最も深まった時期がインドにいた頃であると語っているので、

インドは彼女の音楽性だけでなく人間性、母親との繋がりなど、

Amberにとって大切な根本の部分が生まれ育った国だといえますね。

 

そんな彼女のブレイクのきっかけは、

2016年にサウンドクラウドにS P A C Eをリリースし、

その数ヵ月後Zane Loweが彼女を取り上げたことで、

一気に世界に知られることとなったことだそうです。

いやーー、きっかけはやっぱりZane、またお前なのか!

ときどきインタビューの突っ走り系ハイテンションをウザがられてるけど、

やっぱりあんたは最高だよ!いいぞもっとやれ!!

とつくづく思う今日この頃です。笑

 

ということで、(?)

まだ24才のAmberですが、

様々な国で暮らした経験、家族の死を乗り越えてきたからか、

すでにとても落ち着いていて自分自身や音楽の表現についても理解が深く、

それらをコントロールしバランスをとる術を持っているアーティストだと思います。

 

どんな音楽?

さて、対訳の前に、私がハマったきっかけの曲をご紹介します。

まずは3:33amのなかの1曲、Lose My Cool。

なんといえばいいのか、

基本的にインディーロックやポップスを聴いてきてた私にとっては

今まで聴いてきたどの音楽にも似てない、

不思議なオリジナルなサウンドでした。

少しかすれていてでも力強いソウルフルな声、

エキゾチックな雰囲気でありながらもピアノサウンドがモダンな雰囲気を加えていて、

そして聴いた誰もが説明不要で踊りたくなるようなリズムビート。

実ははじめはこの曲を対訳しようと思ってたくらい好きな曲です。

また機会があれば対訳したいと思います。

 

 

youtu.be

 

 

そして、もう1曲。

去年5月にリリースされたシングルのHeatwave

こちらはもうタイトルのまま、

聴いたとたん暑い真夏のギラギラの太陽に照らされながら汗流してる気分になります。

そして踊りたくなるのです。

サンバなリズムとピアノのオシャレかつエキゾチックな感じがたまらんです。

イメージはサングラスかけて日焼けしたマッチョなイケメンが

太陽照りつける砂浜でセクシーなレディをナンパして、

いろんな意味で火傷しそうに踊ってる感じ。笑

でもなんていうか、全然チャラい感じがなくて、とにかくsmoothでsexy。

同じナンパでもチャラいやつと大人のsexyな人では全く違う感じで、

その辺の夏のパーティーチューンとは違うのでとにかく聴いてみてください。笑

 

youtu.be

 

 

Monsoonについて

 

さて、本題に入りまして、

今回対訳するのは3:33amに収録のMonsoonです。

はじめは違う曲をしようと思ってたのですが、

色々と調べていくうちに、

彼女がこの曲は母のために作ったもっともパーソナルなものと言っていたこと、

そのパーソナルで正直な歌詞から、

同じように家族を亡くしたりした多くのひとから反響があったことから、

この曲を紹介したいなと思いました。

大事なキーワードであるモンスーンとはインドで年に2回ある季節の台風のことで、

インドで暮らしていたときにモンスーンの季節はいつも母と離れ離れだったので、

母を亡くした今は毎日がモンスーンの季節みたいだ、ということから

生まれた曲だそうです。

きっと誰でも共感できる感情を歌っている曲なので、

ぜひじっくり歌詞を見ながら聴いていただければ嬉しいです。

 

 (2/2追記)

MonsoonのオフィシャルMVを見つけました。

歌詞と曲の背景を知った上でみると泣けます。。

ぜひ見てみて下さいね。

 

youtu.be

 

原詞(英語)

 [Verse 1]

Look at you in bed, you're hardly breathin'
I knew it was gonna end this way
I said it all the time, but you said that you were fine
And now you wonder why, and why you
I tried my best to make you check it out, huh?
I cried so much it burnt my eyes, I begged every day
But all the stubborn things you do
I must've gotten that from you
Now there's nothing they can do, and why you?
I wished that there was somethin' I'd done more
Knocked you out and dragged you there myself
Maybe then you'd be here, you'd be here
 
[Pre-Chorus]
Tuck my things we've grown up to
And how much I love you every way
But you're not here, and with all my tears
It feels like Monsoon every day
[Chorus]
Monsoon
 
[Verse 2]
Look into your eyes, do you see me?
Staring into space, you've lost yourself
The rain has fallen through, and there's nothing I can do
But just cry all over you, and why you?
Play our favorite songs, do you hear them?
Take us back to times so happy, with good health
Traveling galore, just the two of us in store
And the plans we had for more, and why you?
Never thought that there would be an ending
Father loved strong enough to make you stay
If it was, if it was
You'd be here, you'd be here
[Pre-Chorus]
Tuck my things we've grown up to
And how much I love you every way
But you're not here, with all my tears
It feels like Monsoon every day
 
Halo halo halo
[Chorus]
Monsoon
You'd be here
Monsoon
Monsoon
Monsoon
Feels like Monsoon every day
Monsoon
Monsoon
You'd be here
Monsoon
Monsoon
Monsoon
Monsoon
Monsoon
Feels like Monsoon every day
 
Halo Amber, I love you

 

対訳

 

[Verse 1] 

ベッドに寝てるあなたを見るとあなたはほとんど息をしてない

私は最後にこうなることを知ってた

私がいつもそう言ってたのにあなたは大丈夫よと言って

そして今になってあなたはなぜこうなったのかと考えてる

どうしてあなたは...

私はあなたが大丈夫か気を付けるようできるだけ頑張ったのよ?

私は泣きすぎて目を腫らして、毎日懇願して

でもあなたがしてきたことの頑固さは

私があなたから受け継いだところに違いないわ

そしてもう彼らに出来ることはなにもない、なのにあなたはどうして...

私がもっとなにか行動を起こしていれば

あなたを家から出して無理矢理引きずっていっていれば

そうしたら、あなたはまだ生きてここにいたかもしれない

 

[Pre-Chorus]

私はしまいこむ、私たちが一緒に成長して手にしてきたモノ

そしてあなたのどんな部分もどれだけ愛していたかということ

あなたはもうここにいない

私がどれだけ涙を流しても

それって、まるで毎日がモンスーンみたい

 

[Chorus]

 

[Verse 2]

あなたの目を覗き込む、私が見える?

宙を見つめてあなたは自分が誰だかわからなくなってた

雨はただ降り通しで、私に出来ることはなにもなくて

ただベッドのあなたの上で泣いてた、あなたはどうして...

私たちのお気に入りの音楽をかける、あなたには聞こえてる?

健康で幸せだったときを思い出す

沢山の旅をして、お店には私たち二人しかいなくて

もっとしたいことがあったのに、あなたはどうして

それに終わりがあるなんて考えもしなかった

お父さんはあなたを留まらせるだけの強い愛を持ってた

もし...もし...

あなたはここにいたのに、あなたはここにいたのに

 

[Pre-Chorus]

私はしまいこむ、私たちが一緒に成長して手にしてきたモノ

そしてあなたのどんな部分もどれだけ愛していたかということ

あなたはもうここにいない

私がどれだけ涙を流しても

それって、まるで毎日がモンスーンみたい

 

声1:ハロー、ハロー、ハロー(ドイツ語)

 

声2:お母さん、これからどこにいくの?(英語)

声1:英語を話してはダメ(英語)

ドイツ語を学ばないとだめなんだから、

あなたもドイツ語を話すのよ!(ドイツ語)

......

......

 

声1:ハローアンバー、愛してるわ

 

 

対訳してみて(感想)

お母さんへの愛が本当に詰まっていて、

歌詞を知ってから聴くと本当に胸がいっぱいになります。

誰かが病気や怪我で亡くなるときって、

その家族や周りにいる人はその人を愛していればいるほど、

自分があのときこうしてれば亡くならなかったかもしれないって、

自分のことを責めてしまったりするんですよね。

まだそういう経験をしていない私にとっては、

そこを乗り越える辛さって全く想像ができなくて。

自分の家族や親友が亡くなったとき、自分は乗り越えられるのかな。

 

つい最近、マンチェスターバイザシーという映画を観たのですが、

それも愛する人の死を乗り越えられない、というのがテーマになってて。

乗り越えなくても、その思いを抱えて生きていくということを、

その映画では描いていました。

 

私は3人兄弟の末っ子で、両親から甘やかされて育ってきたので、

今も実家暮らしだし両親がいない生活とか想像できない...

でも、そろそろ自立していかなきゃだめだし、

親が介護必要になるかもしれないし、

これからは自分が家族、そして自分自身を守れるようにならないと、

と思わされました。

 

あと、最後の会話がなにいってるのか聞き取れなくて気になってたのですが、

Geniusという歌詞サイトで誰かがそれについてコメントしてくれてました。

なので、対訳の最後にそのコメントを参考に和訳を載せました。

 

訳するときに、ちょっとわからないとこが2ヶ所ありました。

Tuck my things~のところと、

Travelling galore, just the two of us in storeのところです。

my things we've grown up toの意味がいまいちはっきり分からなかったのと、

travelling galoreはそのまま沢山旅をしたって意味でいいのか。 

言いたいことはわかる気がするのですが、

この解釈で合ってるのかな?と言う感じです。^^;

こういうことじゃない?って方いましたら、

ぜひ教えて頂ければ嬉しいです。

 

 

 

というわけで!

今回はAmber Markをご紹介しましたがいかがでしたか?

最近少しバタバタしてて時間がかかってしまいましたが、

これからもマイペースに更新していこうと思います。

それでは、また次回:)